ロレックスのメンテナンスであるオーバーホールについて

20世紀初頭からの歴史と伝統を誇る高級腕時計「ロレックス」の根強い人気の理由は、その実用性にあります。創業当時の時代は懐中時計が一般的で、腕時計も製造され始めていましたが、埃や湿気に弱く、うっかり落としてしまうと簡単に壊れてしまっていたのです。そんな時代に開発されたのが画期的な機能である「オイスターケース」で、それまでの腕時計と比較して衝撃に強く、また格段に高い防水性を実現したことが当時のヨーロッパ社会において高級時計として認知され始めたきっかけとなったのです。その後も、高級腕時計メーカーとして弛まぬ努力を続け、自動巻き機構である「パーペチュアル機構」や日付が午前零時に切り替わる「デイトジャスト機構」を発明、腕時計で初めてクロノメーターの認定を受けるまでに成長し、世界中の憧れを集める腕時計メーカーとして「君臨」しているのです。

メンテナンスの内容と必要性について

しかし、如何に丈夫な「ロレックス」であっても、ムーブメント内の油は経年で汚れたり、揮発して粘りが出たりしてしまいます。また、ムーブメントのパーツは消耗品ですから磨耗し、確実に腕時計自体の寿命を縮めてしまいます。そこで、必要になるのが3年から4年の間に定期的に時計を分解して点検・修理・清掃を行なう「オーバーホール」(分解洗浄)と呼ばれるメンテナンスです。このメンテナンスを行うことは、古くなってしまった油を取り除き、新たに新鮮な油を注油し直すという、精密機械でもある腕時計に必要不可欠な作業になります。故障や狂いがないからといって放っておくと、パーツ交換の必要まで出てきてしまい「オーバーホール」にかかる費用の倍以上の料金となることだってありますから、定期的メンテナンスを行うことは必要不可欠と言えます。

メンテナンスができる三つの箇所と料金について

ところで、この「オーバーホール」メンテナンスにかかる費用ですが、例えばオイスターパーペチュアルの場合、メーカーである日本ロレックスのサービスセンターに依頼すると基本料金だけで45,150円かかりますが、これ以外でも正規販売店や並行輸入店購入店、そして一般の時計修理業者でも可能です。一般的には購入店か一般の時計修理業者の方が料金が安いですが、現在は純正パーツの入手が難しくなっていることから、交換パーツが多くなってしまうような状態である場合は、メーカー以上に高額になってしまうことがあります。従って、純正パーツの交換が沢山必要な大きなトラブルがあるようなモデルでなければ、信頼できる一般の修理業者に依頼した方が費用を抑えられることになります。修理もできないような状態になってしまったら、愛着を持つ自分自身や子供、さらには孫に残すことができません。常日頃のメンテナンスに心がけることによって、末永く使用できるよう大切にしましょう。